過去数年のユーロ/ドルペアはある方向性を示したと思ったとたん突然その逆を示すといったかなり激しい動きが見受けられる。数ヶ月間継続するトレンドを探し出すのが困難であったが、実際月間チャートは長期間をかけて低レベルの高値をつけていることがわかる。
これはこのペアが値下がりリスクを若干含んでいることを暗示している。もちろん、ユーロは時々引力に逆らって動くようだが、このチャートを見ると確実にある種のリアクションを引き起こす領域があるのが見える。
この記事を書いている現在、過去数年間かなりのサポートと同時にレジスタンス領域である1.30で取引が行われている。週間チャートをみると1.27レベルへの下降という反論を唱えることもできる。その時点では次の重要なサポート/レジスタンスレベルに達し、この領域からの跳ね返しが最終的には見受けられるのではないかと思われる。実際、イタリアの政治状況が収まれば、ユーロは短期間のラリー(小さな上げ下げを伴ないながら、徐々に上昇していく値動き)するであろう。それまではユーロは動きにくいと思われる。
最終的にはユーロは完全に破滅するであろう。政治家やさまざまな国家より「共通通貨はまったく疑わしい」という声が聞こえ始めている。私自身、この通貨は最終的には分解すると信じている。もちろんこれはすぐさま起こることではない。
チャートを見ると第二四半期のほとんどが1.27 と 1.3250レベル内で過ごすことになると思う。
また、取引もむらがあり、新聞の見出し等のリスクに影響を受けやすいだろう。実際、今四半期、このペアこそ最もリスクの高い通貨ペアではないかと確信している。そのため、基本的に短期トレーダーのマーケットになり、トレーダーは1.27、1.30、1.325のレベルでリアクションに注意すべきだろう。